条件メモ
買付価格は918円、比較基準株価は696円です。
プレミアムは+31.90%で、分類は高プレミアムです。
公開買付期間は2021-03-24 - 2021-05-10、進行状況は終了として整理しています。
最終進捗は成立(一次資料で結果確認)、最終イベントは2021-05-11の「船井電機株式会社株券等に対する公開買付けに係る公開買付報告書」です。
買付価格は918円、比較基準株価は696円です。
プレミアムは+31.90%で、分類は高プレミアムです。
公開買付期間は2021-03-24 - 2021-05-10、進行状況は終了として整理しています。
最終進捗は成立(一次資料で結果確認)、最終イベントは2021-05-11の「船井電機株式会社株券等に対する公開買付けに係る公開買付報告書」です。
船井電機へのTOBは、秀和システムホールディングスが一般株主へ918円を払い、創業者株は後段で403円かつ支払繰延べとして完全子会社化する案件である。二つの価格を使い分けることで一般株主対価と買収資金負担を調整した。応募16,054,392株で成立し、創業者の不応募分を合わせた所有割合は80.51%となった。
f1096-structure 確認済み 秀和システムホールディングスによる外部買収で、船井電機を非公開化し完全子会社とする計画だった。創業者の船井哲雄氏は保有11,738,780株をTOBへ応募せず、株式併合後に対象会社が自己株式として取得する合意だった。MBOではない。
f1096-founder-price 確認済み 一般株主向けTOB価格918円に対し、船井氏の後段自己株式取得価格は1株403円とされた。自己株式取得代金は対象会社が銀行借入を返済した後まで支払いを繰り延べ、一般株主への対価を高めつつ買収資金負担を調整する設計だった。
f1096-background 確認済み 北米テレビ市場で中国勢との価格競争が激化し、米中摩擦、液晶パネル不足と調達価格上昇も重なった。船井電機は連続赤字を見込み、IT基盤、新規事業、人材、物流・原価管理、M&Aを短期間で改革する必要があった。
f1096-price 確認済み 買付価格918円は2021年3月22日終値696円比31.90%、3か月平均489円比87.73%だった。価格合意時の3月9日終値626円比では46.65%で、買付期間は3月24日から5月10日までの30営業日である。
f1096-valuations 確認済み 大和証券の算定は市場株価法466~696円、DCF法798~867円だった。特別委員会が起用したプルータスは市場株価法466~696円、DCF法894~950円とし、918円は一般株主に財務的見地から公正とのフェアネス・オピニオンを提出した。
f1096-terms 確認済み 買付予定数の下限は11,160,020株、上限はなかった。船井氏が大量の株式を不応募とするため、TOB後に株式併合で一般株主を退出させ、自己株式取得を経て買付者の完全子会社とすることが前提だった。
f1096-amendment-fact 確認済み 4月20日の訂正公開買付届出書は、船井電機が業績予想を上方修正した事実を追記した。買付価格918円、終了日5月10日、下限11,160,020株に変更はなかった。
f1096-result 確認済み 応募16,054,392株は下限を上回り、全株を取得した。買付者の直接所有割合は約46.51%で、船井氏の不応募株を含む買付者と特別関係者の割合は80.51%となり、株式併合と創業者株の自己取得へ進んだ。
主力の北米テレビ事業は、中国勢との価格競争に加え、通商摩擦と液晶パネルの供給制約にさらされていた。売価を上げにくい一方で部材費が増える環境では、既存製品の改良だけで収益を戻すのは難しい。物流、調達、原価管理まで含めた事業基盤の再設計が必要な局面だった。
買手はIT刷新、新規事業、人材、M&Aを一体で進める構想を示した。これらは成果が出る前に費用が生じ、連続赤字見通しの上場会社には実行しにくい。非公開化の論理は短期市場圧力から離れることにあるが、将来の再生価値を誰が保持するかという価格配分の問題も同時に生じた。
創業者は11,738,780株をTOBに出さず、後で対象会社へ売る。403円という低い自己株式取得価格と支払繰延べにより、買手が初期に必要とする現金を抑え、その余地を一般株主向け918円へ回せる。創業者が同じ918円を即時受領する構造では成立しにくい資金設計であり、価格差そのものが取引実現の要素だった。
対象会社側の大和証券と特別委員会側のプルータスはDCF評価が異なった。918円は大和の上限867円を超える一方、プルータスの894~950円の中にある。別の算定者とフェアネス・オピニオンを用いたことは、創業者との特殊条件が一般株主へ不利に転嫁されていないかを検証するうえで意味がある。
918円は直前終値696円比31.90%だが、3か月平均489円比では87.73%である。公開データで両方を31.90%とする誤りは55ポイント超の過小表示になる。大和DCF上限を上回り、プルータスDCFの中央付近で、後者のフェアネス・オピニオンもある。業績予想上方修正後も価格は変わらなかったが、合意時終値626円比46.65%という水準も含め、株価上昇を吸収した対価だった。
一般株主は創業者より515円高い価格を早く受け取れる。創業者の税務・資金条件を使って一般株主対価を厚くした点は有利だが、創業者と買手の合意を前提に退出させられる構造でもある。独立特別委員会の算定とフェアネス・オピニオン、下限条件、同額での後続金銭交付は、その利益相反を抑える安全策として評価すべきである。
応募数は下限を約489万株上回り、公開買付けは成立した。買付者単独では46.51%だが、創業者株を合わせ80.51%となるため、株式併合の特別決議と後段の自己株式取得を進められる。業績予想上方修正による訂正後も価格・期間を変えずに必要株数を集め、最終的な完全子会社化を実行する支配基盤を得た点で成功である。
本分析は意見表明、訂正届出、公開買付結果に基づく。株式併合、創業者への403円自己株式取得と支払繰延べ、銀行借入返済、完全子会社化が最終的にどの条件で完了したか、非公開化後の業績や資本政策までは検証していない。二つのDCFの差の全前提も再計算しておらず、918円の長期的十分性は断定できない。
主力の北米テレビ事業は、中国勢との価格競争に加え、通商摩擦と液晶パネルの供給制約にさらされていた。売価を上げにくい一方で部材費が増える環境では、既存製品の改良だけで収益を戻すのは難しい。物流、調達、原価管理まで含めた事業基盤の再設計が必要な局面だった。
買手はIT刷新、新規事業、人材、M&Aを一体で進める構想を示した。これらは成果が出る前に費用が生じ、連続赤字見通しの上場会社には実行しにくい。非公開化の論理は短期市場圧力から離れることにあるが、将来の再生価値を誰が保持するかという価格配分の問題も同時に生じた。
創業者は11,738,780株をTOBに出さず、後で対象会社へ売る。403円という低い自己株式取得価格と支払繰延べにより、買手が初期に必要とする現金を抑え、その余地を一般株主向け918円へ回せる。創業者が同じ918円を即時受領する構造では成立しにくい資金設計であり、価格差そのものが取引実現の要素だった。
対象会社側の大和証券と特別委員会側のプルータスはDCF評価が異なった。918円は大和の上限867円を超える一方、プルータスの894~950円の中にある。別の算定者とフェアネス・オピニオンを用いたことは、創業者との特殊条件が一般株主へ不利に転嫁されていないかを検証するうえで意味がある。
918円は直前終値696円比31.90%だが、3か月平均489円比では87.73%である。公開データで両方を31.90%とする誤りは55ポイント超の過小表示になる。大和DCF上限を上回り、プルータスDCFの中央付近で、後者のフェアネス・オピニオンもある。業績予想上方修正後も価格は変わらなかったが、合意時終値626円比46.65%という水準も含め、株価上昇を吸収した対価だった。
一般株主は創業者より515円高い価格を早く受け取れる。創業者の税務・資金条件を使って一般株主対価を厚くした点は有利だが、創業者と買手の合意を前提に退出させられる構造でもある。独立特別委員会の算定とフェアネス・オピニオン、下限条件、同額での後続金銭交付は、その利益相反を抑える安全策として評価すべきである。
会社IR、法定開示、取引所開示などを案件単位で照合しています。一次資料は3件、確認日は2026-07-15です。
開始種別開始
案件区分TOB
スケジュール終了
応募期間2021-03-24 - 2021-05-10
イベント数3
上場・手続き上場方針不掲載
100株損益不掲載
3か月プレミアム+87.73%