条件メモ
買付価格は1,680円です。公表前の実測終値は未確認で、1,243円は3か月平均プレミアムからの逆算推計値のため主要条件には使用しません。
プレミアムは+35.16%で、分類は高プレミアムです。
公開買付期間は2025-06-17 - 2025-08-04、進行状況は資料準拠として整理しています。
最終進捗は不成立(一次資料で結果確認)、最終イベントは2025-08-05の「公開買付報告書(対象者:アセンテック株式会社)」です。
買付価格は1,680円です。公表前の実測終値は未確認で、1,243円は3か月平均プレミアムからの逆算推計値のため主要条件には使用しません。
プレミアムは+35.16%で、分類は高プレミアムです。
公開買付期間は2025-06-17 - 2025-08-04、進行状況は資料準拠として整理しています。
最終進捗は不成立(一次資料で結果確認)、最終イベントは2025-08-05の「公開買付報告書(対象者:アセンテック株式会社)」です。
OPI・18によるアセンテック買収は、オリックスのIT関連事業と仮想デスクトップ・クラウド会社を統合する非公開化提案だったが、不成立に終わった。約925.9万株の応募は下限に28.7万株届かず、買い手は一切取得していない。応募率が高くても下限条件を満たさなければ支配権移転はゼロになるという、TOB結果の読み方で重要な事例である。
f067-terms 確認済み TOB価格は1株1,680円だった。期間は2025年6月17日から8月4日までの34営業日へ延長され、買付予定数14,318,978株、下限9,546,000株、上限なしとされた。
f067-agreements 確認済み 創業者の永森氏は3,281,600株、22.92%、CSGは700,000株、4.89%を応募する契約を締結し、契約対象は計3,981,600株、27.81%だった。
f067-rationale 確認済み アセンテックの仮想デスクトップ、クラウド、セキュリティ事業と、オリックス傘下のオリックス・レンテック及びHCネットワークスの顧客・SI・保守基盤を連携する計画だった。
f067-synergy 確認済み 想定施策には顧客への相互販売、システム構築と監視保守の一体提供、共同調達・商品開発、人材交流が含まれた。
f067-negotiation 確認済み 価格提示は1,365円から始まり、1,440円、1,540円、1,590円、1,660円を経て最終1,680円まで引き上げられた。
f067-premium 確認済み 1,680円は2025年6月13日終値1,409円に19.23%、1か月平均1,376円に22.09%、3か月平均1,243円に35.16%、6か月平均1,114円に50.81%のプレミアムだった。
f067-valuation 確認済み SBI証券は市場株価平均法1,114〜1,409円、DCF法1,396〜1,936円と算定した。1,680円はDCFレンジ内で中央値を上回り、公開買付者は第三者算定書を取得しなかった。
f067-shortfall 確認済み 応募数は9,259,301株で、下限9,546,000株を286,699株下回った。下限との差は下限の約3.00%だった。
f067-result 確認済み 下限未達のためOPI・18は応募株式を1株も取得せず、TOB後の所有割合は0%のままだった。
f067-aborted 確認済み TOB不成立により、予定されていた完全子会社化、株式併合、上場廃止及び経営統合は実行段階へ進まなかった。
アセンテックは仮想デスクトップ、クラウド、セキュリティを扱い、オリックス側には機器レンタル、ネットワーク構築、保守の機能がある。企業のハイブリッド勤務やセキュリティ需要に対し、端末調達から構築、運用監視までを一体化する産業合理性はあった。提案の問題は戦略の欠如ではなく、成立に必要な株主支持を取り切れなかった点にある。
創業者とCSGの応募契約は27.81%を確保したが、下限66.67%には大きな隔たりがあった。完全子会社化を目指すため特別決議水準を条件にした設計は、少数の反対株主を残したまま取引を強行しない安全弁である。他方、最終的にはわずか約3%の不足で全応募が返却される二値的な結果をもたらした。
もし成立していれば、アセンテックの製品知識をオリックス系の顧客網へ展開し、ネットワーク設計から監視保守まで契約範囲を広げる余地があった。共同調達は仕入れ条件と在庫効率に、人材交流はSI能力に効く可能性がある。ただしクロスセルは顧客同意や技術認定を要し、資料上の構想だけでは収益化を確定できない。
価格交渉は初回から315円、約23%引き上げられたが、最終的な応募形成には十分でなかった。投資家が価格を低いと見た可能性のほか、上場継続への期待、将来成長への評価、応募手続上の要因も考えられるため、不成立理由を価格だけに帰すことはできない。延長後も下限へ届かなかったという結果が確認できる範囲である。
1,680円は直前終値への上乗せが19.23%にとどまる一方、半年平均には50.81%を加えた。市場株価レンジを超え、DCF1,396〜1,936円の中央より上にあるため、算定上明白に低い価格ではない。しかし直近株価基準の上乗せは類似非公開化案件より低めで、公開者側算定もなかった。初回からの引上げにもかかわらず下限未達だった事実は、市場株主全体の受容性が算定レンジだけでは決まらないことを示す。
応募株主は売却を希望していたが、条件未達により現金化できず株式が返却される。非応募株主も上場会社としての将来価値を維持した一方、統合案による顧客網と保守基盤の価値は実現しない。下限は取引確実性を下げるが、3分の2の支持を得ない非公開化を止める機能を果たした。応募契約があっても一般株主の判断が結果を変えた案件である。
本件の判定は明確に失敗である。応募数は多かったものの下限未達で取得数ゼロとなり、OPI・18はアセンテックの株主にも親会社にもなっていない。したがって完全子会社化、上場廃止、クロスセル、共同調達を「実現した効果」と記述してはならない。確認できる成果は価格交渉と応募集積までで、計画された資本・事業統合は中止された。
一次資料は応募不足の事実を示すが、各株主が応募しなかった理由までは示さない。価格評価、上場継続期待、手続要因の寄与を特定していない。TOB終了後に両社が別の提携や再提案を行ったかは検証範囲外であり、SBI証券のDCF前提と想定シナジーの金額も独自に再計算していない。
アセンテックは仮想デスクトップ、クラウド、セキュリティを扱い、オリックス側には機器レンタル、ネットワーク構築、保守の機能がある。企業のハイブリッド勤務やセキュリティ需要に対し、端末調達から構築、運用監視までを一体化する産業合理性はあった。提案の問題は戦略の欠如ではなく、成立に必要な株主支持を取り切れなかった点にある。
創業者とCSGの応募契約は27.81%を確保したが、下限66.67%には大きな隔たりがあった。完全子会社化を目指すため特別決議水準を条件にした設計は、少数の反対株主を残したまま取引を強行しない安全弁である。他方、最終的にはわずか約3%の不足で全応募が返却される二値的な結果をもたらした。
もし成立していれば、アセンテックの製品知識をオリックス系の顧客網へ展開し、ネットワーク設計から監視保守まで契約範囲を広げる余地があった。共同調達は仕入れ条件と在庫効率に、人材交流はSI能力に効く可能性がある。ただしクロスセルは顧客同意や技術認定を要し、資料上の構想だけでは収益化を確定できない。
価格交渉は初回から315円、約23%引き上げられたが、最終的な応募形成には十分でなかった。投資家が価格を低いと見た可能性のほか、上場継続への期待、将来成長への評価、応募手続上の要因も考えられるため、不成立理由を価格だけに帰すことはできない。延長後も下限へ届かなかったという結果が確認できる範囲である。
1,680円は直前終値への上乗せが19.23%にとどまる一方、半年平均には50.81%を加えた。市場株価レンジを超え、DCF1,396〜1,936円の中央より上にあるため、算定上明白に低い価格ではない。しかし直近株価基準の上乗せは類似非公開化案件より低めで、公開者側算定もなかった。初回からの引上げにもかかわらず下限未達だった事実は、市場株主全体の受容性が算定レンジだけでは決まらないことを示す。
応募株主は売却を希望していたが、条件未達により現金化できず株式が返却される。非応募株主も上場会社としての将来価値を維持した一方、統合案による顧客網と保守基盤の価値は実現しない。下限は取引確実性を下げるが、3分の2の支持を得ない非公開化を止める機能を果たした。応募契約があっても一般株主の判断が結果を変えた案件である。
会社IR、法定開示、取引所開示などを案件単位で照合しています。一次資料は2件、確認日は2026-07-19です。
開始種別開始
案件区分TOB
スケジュール資料準拠
応募期間2025-06-17 - 2025-08-04
イベント数2
上場・手続き上場方針不掲載
100株損益不掲載
3か月プレミアム+35.16%