立花証券
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TOBへの応募手続き
応募には、届出書に記載された証券会社の口座と株式移管が必要になる場合があります。
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買付価格は5,205円、比較基準株価は4,525円です。
プレミアムは+15.03%で、分類は標準的プレミアムです。
公開買付期間は2021-02-09 - 2021-03-24、進行状況は終了として整理しています。
最終進捗は成立(一次資料で結果確認)、最終イベントは2021-03-25の「サンケン電気株式会社株式に対する公開買付報告書」です。
サンケン電気へのTOBは、会社を買う取引ではなく、エフィッシモが9.97%から最大30%まで議決権を積み増す統治権取引だった。5,205円は直前日比15.03%でも、公表後株価を下回った。応募は上限の半分弱にとどまり、保有割合は19.93%で着地したため、投資家は現金化より上場株の上方余地を選んだと読める。
f1054-structure 確認済み エフィッシモ側はTOB前にサンケン電気株式2,405,100株、9.97%を保有していた。TOBは支配権取得や非公開化ではなく、買付上限4,834,343株を取得した場合にグループ保有割合を30.00%へ引き上げる上限付き買増しで、下限はなかった。
f1054-price 確認済み 5,205円は直前終値4,525円に15.03%、1か月平均4,838円に7.59%、3か月平均4,309円に20.79%、6か月平均3,422円に52.10%を加えた価格だった。買付者は対象会社へのデュー・ディリジェンスも第三者算定機関による株式価値算定も行わず、市場株価を基礎に決めた。
f1054-neutral 確認済み サンケン電気は賛同は適切でないとしながら、反対が従業員・取引先へ及ぼす影響も考慮して『中立』を表明し、応募判断を株主に委ねた。公表後の8営業日の終値は5,560円から5,840円で、買付価格5,205円を上回った。
f1054-allegro 確認済み 対象会社は、連結子会社Allegro MicroSystems株式の持分を2021年2月23日終値で全て売却したと仮定した税引後価値を約2,082億円と試算し、5,205円はAllegro持分を除くサンケン電気本体の事業価値をマイナス評価する水準だと主張した。
f1054-governance 確認済み 対象会社は、直近株主総会の議決権行使率が約73%だったため、保有割合30%は実際の投票で40%前後に相当し、組織再編等の特別決議に事実上の拒否権を持つおそれがあると指摘した。
f1054-terms 確認済み 買付期間は2021年2月9日から3月24日までで、応募が上限4,834,343株以下なら全数を取得し、上限超過時のみあん分比例とする条件だった。上場維持を前提とする部分取得案件だった。
f1054-result 確認済み 応募2,404,057株は上限の49.73%にとどまり、全応募株式が取得された。買付者と特別関係者を合わせた所有割合は19.93%となり、狙った30%には届かず、サンケン電気の上場は維持された。
上限付きTOBでは、売却機会と支配権取得を同じ尺度で評価できない。30%は法的な過半数ではないが、出席率73%の株主総会では実投票の約4割に相当し、特別決議を止め得る。買付者は全株主を退出させる対価を負担せず、重要施策への影響力だけを大きくできる構造だった。
対象会社の中立表明は賛同と同義ではない。価格は過少、30%は統治リスクと批判しつつ、エフィッシモと敵対し続けることによる従業員・取引先への副作用を避けた。価格判断と関係管理を分離した、実務的だが緊張を残す意見だった。
買付者から見れば、9.97%では提案や対話の影響が限定されるが、30%なら資本政策や再編に強い発言力を持てる。経営権を直接奪うのではなく、上場を維持したまま株価上昇と配当を享受する純投資の形を保つ点で、非公開化TOBとは目的が根本的に異なる。
ただし、買付者が非公開情報を見ず、市場価格だけから15%程度を上乗せしたため、資産価値を精査した支配権提案ではなかった。Allegro持分という観測可能な価値が大きい局面では、この簡便な価格決定が応募不足に直結する危険は高かった。
5,205円は3か月平均比20.79%、6か月平均比52.10%だが、1か月平均比は7.59%にすぎない。さらに公表後終値が5,560~5,840円で推移した時点で、TOBへ応募する経済合理性は弱まった。対象会社のAllegro価値試算は会社側主張であり割引要因の検討が必要でも、市場価格が提示額を継続的に上回った事実だけで、価格の誘因不足は十分説明できる。
株主はTOBへ応募すれば5,205円を確定できたが、市場でより高く売るか、Allegroとパワー半導体の将来価値を保有し続ける選択もあった。しかも応募が上限を超えれば全数売却できない設計だった。今回は上限未達なので按分は生じなかったが、意思決定時点では売却確実性にも条件が付いていた。
240万株の取得で保有は19.93%まで増え、エフィッシモの存在感は高まったが、目標30%との差は約10ポイント残った。完全な失敗ではなく影響力強化には成功した一方、特別決議への事実上の拒否権を確実にする数量には届いていない。価格を抑えた結果、必要資金も影響力も当初想定の約半分に着地した案件と評価できる。
本分析は開始届出書、対象会社の意見表明報告書、結果報告書に基づく。Allegro持分の税・流動性ディスカウント、TOB後のエフィッシモとの対話、取締役選任や資本政策への実際の影響は追跡していない。対象会社の過少評価主張は独立算定ではなく当事者見解である。
上限付きTOBでは、売却機会と支配権取得を同じ尺度で評価できない。30%は法的な過半数ではないが、出席率73%の株主総会では実投票の約4割に相当し、特別決議を止め得る。買付者は全株主を退出させる対価を負担せず、重要施策への影響力だけを大きくできる構造だった。
対象会社の中立表明は賛同と同義ではない。価格は過少、30%は統治リスクと批判しつつ、エフィッシモと敵対し続けることによる従業員・取引先への副作用を避けた。価格判断と関係管理を分離した、実務的だが緊張を残す意見だった。
買付者から見れば、9.97%では提案や対話の影響が限定されるが、30%なら資本政策や再編に強い発言力を持てる。経営権を直接奪うのではなく、上場を維持したまま株価上昇と配当を享受する純投資の形を保つ点で、非公開化TOBとは目的が根本的に異なる。
ただし、買付者が非公開情報を見ず、市場価格だけから15%程度を上乗せしたため、資産価値を精査した支配権提案ではなかった。Allegro持分という観測可能な価値が大きい局面では、この簡便な価格決定が応募不足に直結する危険は高かった。
5,205円は3か月平均比20.79%、6か月平均比52.10%だが、1か月平均比は7.59%にすぎない。さらに公表後終値が5,560~5,840円で推移した時点で、TOBへ応募する経済合理性は弱まった。対象会社のAllegro価値試算は会社側主張であり割引要因の検討が必要でも、市場価格が提示額を継続的に上回った事実だけで、価格の誘因不足は十分説明できる。
株主はTOBへ応募すれば5,205円を確定できたが、市場でより高く売るか、Allegroとパワー半導体の将来価値を保有し続ける選択もあった。しかも応募が上限を超えれば全数売却できない設計だった。今回は上限未達なので按分は生じなかったが、意思決定時点では売却確実性にも条件が付いていた。
会社IR、法定開示、取引所開示などを案件単位で照合しています。一次資料は3件、確認日は2026-07-15です。
開始種別開始
案件区分TOB
スケジュール終了
応募期間2021-02-09 - 2021-03-24
イベント数3
上場・手続き上場方針不掲載
100株損益不掲載
3か月プレミアム+20.79%