岡三証券
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TOBへの応募手続き
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買付価格は900円、比較基準株価は665円です。
プレミアムは+35.34%で、分類は高プレミアムです。
公開買付期間は2021-02-09 - 2021-03-24、進行状況は終了として整理しています。
最終進捗は成立(一次資料で結果確認)、最終イベントは2021-03-25の「株式会社ビーイング株式に対する公開買付報告書」です。
ビーイングのMBOは、土木積算ソフトで約35%のシェアを持つ会社が、売切り型からクラウド課金へ移る際の4期赤字を公開市場から切り離した案件である。900円は直前終値比35.34%、3か月平均比41.07%。応募406万株の取得で関係者合計88.17%となり、創業家はGaiaCloudへの転換を非公開会社で進める基盤を得た。
f1052-structure 確認済み トゥルースはビーイング株式2,850,000株、36.34%を保有する筆頭株主で、同社の会長・社長を務める津田能成氏と津田誠氏が議決権を全て保有していた。本件は創業家経営陣による完全子会社化MBOだった。
f1052-concentration 確認済み 2020年3月期の連結売上高64億8,706万円のうち、土木工事積算システム関連ソフト販売は36億853万円、55.63%を占めた。公共工事に参加する建設業者という限定市場への依存と、特許で保護されない競合製品との競争が課題だった。
f1052-cloud 確認済み ビーイングは推定約35%の顧客シェアを基盤に2020年8月からGaiaCloudを投入したが、オンプレミス販売からクラウドへ移ると売上計上が後ろ倒しになる。2022年3月期から4期連続の営業赤字と、前受収益減少による営業キャッシュフロー悪化を見込んでいた。
f1052-negotiation 確認済み 対象会社は780円の初回提案を退け、830円の再提案にも増額を求めた。特別委員会とSMBC日興証券の助言を踏まえた再交渉により、最終価格は900円となった。
f1052-price 確認済み 900円は直前終値665円に35.34%、1か月・3か月平均638円に各41.07%、6か月平均619円に45.40%を加えた価格だった。対象会社側DCFは891円から1,052円で900円は下限付近、買付者側DCFは834円から938円だった。フェアネス・オピニオンは取得されなかった。
f1052-terms 確認済み 買付期間は2021年2月9日から3月24日までで、下限2,378,200株は、既保有分と合わせて総議決権の3分の2を確保し株式併合を可決できるよう設定された。買付予定数の上限はなかった。
f1052-result 確認済み 応募4,064,911株は下限2,378,200株を上回り、全数が取得された。買付者と特別関係者を合わせた所有割合は88.17%となり、残余株主を株式併合で整理する非公開化手続へ進む結果だった。
既存のGaiaは強い市場地位を持つ一方、売上の過半を一製品群に依存していた。公共工事参加業者という顧客母数は大きく増えず、競合機能は特許で排除できない。既存製品を守るだけでは収益は安定しても、長期成長の天井が見えていた。
クラウド移行では契約価値を期間配分するため、受注しても従来のように売上が一括計上されない。開発費は先行し、前受収益も減る。これは需要消失による赤字とは性質が違うが、上場市場から見れば数年間の利益・キャッシュフロー悪化として表れる。その時間差を誰が負担するかが本件の中心だった。
経営陣が36.34%を既に持つ状態なら、所有と経営を完全に一致させ、移行速度と投資規模に責任を負うMBOには一貫性がある。クラウド共通基盤上の新商品、コンサルタント育成、既存商品群のサービス化へ資本を振り向ける判断を、短期配当や四半期利益との調整なしに行える。
下限は既保有株と合算して3分の2を取る設計であり、成立すればその後の株式併合を可決できる。経営陣が大株主でも自分たちの持分だけでは成立しないため、外部株主から少なくとも237万株余りの応募を集める必要があった点は、価格規律として機能した。
780円から900円への引上げは明確な交渉成果だが、900円は対象会社側DCF891~1,052円のほぼ下端である。これは移行失敗リスクを大きく価格へ織り込んだ着地といえる。3か月平均比41.07%は十分な見た目でも、クラウド化後の黒字転換が計画通りなら上方価値の多くは買付者に残る。フェアネス・オピニオン不取得も踏まえ、厚いが保守的な価格評価が妥当だ。
一般株主は、4期連続赤字を耐えて2026年以降のクラウド収益を待つか、その不確実性を900円で買付者へ移すかを選んだ。直前株価への35%上乗せは即時の退出対価として意味がある一方、事業計画が黒字転換を明示していた以上、将来利益を割安に譲った可能性も残る。判断はプレミアム率より、移行成功確率の見積りに依存する。
応募数は下限を約169万株上回り、外部株主の相当部分が短期の確実性を選んだ。関係者合計88.17%は90%にわずかに届かないが、株式併合には十分である。TOBの成立はクラウド転換の成功を証明しないものの、赤字移行期間を非公開の資本構成で引き受けるという取引目的は数量面で達成された。
本分析は公開買付届出書と報告書に基づく。GaiaCloudの実際の契約継続率、クラウド売上の繰越計上、2026年の黒字化、非公開化後の借入負担は追跡していない。各DCFの詳細モデルとシナジーも公開情報だけでは再計算できない。
既存のGaiaは強い市場地位を持つ一方、売上の過半を一製品群に依存していた。公共工事参加業者という顧客母数は大きく増えず、競合機能は特許で排除できない。既存製品を守るだけでは収益は安定しても、長期成長の天井が見えていた。
クラウド移行では契約価値を期間配分するため、受注しても従来のように売上が一括計上されない。開発費は先行し、前受収益も減る。これは需要消失による赤字とは性質が違うが、上場市場から見れば数年間の利益・キャッシュフロー悪化として表れる。その時間差を誰が負担するかが本件の中心だった。
経営陣が36.34%を既に持つ状態なら、所有と経営を完全に一致させ、移行速度と投資規模に責任を負うMBOには一貫性がある。クラウド共通基盤上の新商品、コンサルタント育成、既存商品群のサービス化へ資本を振り向ける判断を、短期配当や四半期利益との調整なしに行える。
下限は既保有株と合算して3分の2を取る設計であり、成立すればその後の株式併合を可決できる。経営陣が大株主でも自分たちの持分だけでは成立しないため、外部株主から少なくとも237万株余りの応募を集める必要があった点は、価格規律として機能した。
780円から900円への引上げは明確な交渉成果だが、900円は対象会社側DCF891~1,052円のほぼ下端である。これは移行失敗リスクを大きく価格へ織り込んだ着地といえる。3か月平均比41.07%は十分な見た目でも、クラウド化後の黒字転換が計画通りなら上方価値の多くは買付者に残る。フェアネス・オピニオン不取得も踏まえ、厚いが保守的な価格評価が妥当だ。
一般株主は、4期連続赤字を耐えて2026年以降のクラウド収益を待つか、その不確実性を900円で買付者へ移すかを選んだ。直前株価への35%上乗せは即時の退出対価として意味がある一方、事業計画が黒字転換を明示していた以上、将来利益を割安に譲った可能性も残る。判断はプレミアム率より、移行成功確率の見積りに依存する。
会社IR、法定開示、取引所開示などを案件単位で照合しています。一次資料は2件、確認日は2026-07-15です。
開始種別MBO
案件区分TOB
スケジュール終了
応募期間2021-02-09 - 2021-03-24
イベント数2
上場・手続き上場方針不掲載
100株損益不掲載
3か月プレミアム+41.07%