検証済みTOB事例

関西アーバン銀行のTOB・MBO事例:りそなホールディングス(2017-12-26公表・2017年収録)

関西アーバン銀行へのTOBは、三行を束ねる関西みらいFG形成の資本調整である。56,082,543株もの応募に対し、上限11,029,200株をあん分取得して15.00%を確保し、残る株式は後続の株式交換へつないだ。

主要条件

対象会社 関西アーバン銀行 8545
買付者 りそなホールディングス 関西アーバン銀行←りそなホールディングス
TOB価格 1,503円 比較基準株価: 1,335円
プレミアム +12.58% M&A Online企業別TOB一覧のプレミアム
公開買付期間 2017-12-27 - 2018-02-14 代理人不掲載
最終進捗 成立(一次資料で結果確認) 2018-02-15 / 株式会社関西アーバン銀行普通株式に対する公開買付けの結果に関するお知らせ

TOB応募の確認事項

案件の読み方

条件メモ

買付価格は1,503円、比較基準株価は1,335円です。

プレミアムは+12.58%で、分類は標準的プレミアムです。

公開買付期間は2017-12-27 - 2018-02-14、進行状況は終了として整理しています。

最終進捗は成立(一次資料で結果確認)、最終イベントは2018-02-15の「株式会社関西アーバン銀行普通株式に対する公開買付けの結果に関するお知らせ」です。

確認ポイント

  • 関西アーバン銀行とりそなホールディングスの資本関係、応募契約、買付予定数の下限・上限、成立後の上場維持または非公開化方針を確認する。
  • 最終判断では速報だけでなく、対象会社の意見表明、公開買付届出書、訂正届出書、結果公表を確認する。

一次資料に基づく案件別分析

確認した事実

  1. 72-integration 確認済み 関西アーバン銀行TOBは、りそなホールディングスが近畿大阪銀行・みなと銀行との三行統合を実行し、関西みらいフィナンシャルグループを形成する一連の取引だった。

  2. 72-terms 確認済み 買付価格は普通株式1株1,503円、期間は2017年12月27日から2018年2月14日までの30営業日で、買付上限は11,029,200株だった。

  3. 72-cap 確認済み 上限11,029,200株は関西アーバン銀行株式の15.00%に相当し、下限はなく、三井住友銀行は保有する36,109,772株を応募する合意を結んだ。

  4. 72-premium 確認済み 1,503円は統合条件公表前営業日の終値1,335円に12.58%、直近3か月平均1,336円に12.50%を加えた価格だった。

  5. 72-result-fact 確認済み 応募数56,082,543株が買付上限を大幅に超え、あん分比例で11,029,200株を取得し、りそなホールディングスの所有割合は15.00%となった。

  6. 72-next 確認済み TOB後、関西アーバン銀行は株式交換で関西みらいフィナンシャルグループの完全子会社となり、同行株式の上場廃止と新持株会社のテクニカル上場が予定された。

背景

関西アーバン銀行は大阪・滋賀を中心に店舗を持ち、近畿大阪銀行との地域重複が大きい。重複店舗、システム、商品、審査管理を整理する余地がある一方、地域顧客との関係を保つ必要があり、銀行を直ちに吸収するより持株会社下で段階統合する形が採られた。

三井住友銀行の応募合意36,109,772株に対して上限は11,029,200株しかないため、TOBは旧親会社の全持分を買う取引ではない。りそなが必要とする15%だけを現金で取得し、それ以外を交換・優先株取引と組み合わせて総合的に配分する仕組みだった。

なぜこの取引が選ばれたか

1,503円のプレミアムは直前終値比12.58%、3か月平均比12.50%でほぼ同じである。しかし株主の選択肢には現金応募と新持株会社株への交換があり、低めに見える上乗せ率だけでなく、統合後の持分価値と交換比率を含むパッケージ全体で検討する必要があった。

応募は上限の約5倍に達し、現金化の需要が買付枠を大きく上回った。あん分で取得された15%はりそなの統合関与を固定する一方、応募しても買われなかった株式は後の株式交換へ移るため、TOB結果だけで株主の最終対価は完結しない。

プレミアムの読み方

基準価格は2017年9月の統合条件公表前終値1,335円で、計算上のプレミアムは12.58%、3か月平均1,336円比は12.50%となる。12月の実施直前価格ではなく、取引情報が市場価格へ入る前を基準とした指標であることを明記する。

少数株主の論点

一般株主は1,503円で売却を申し込めたが、応募超過により多くの株式が買い取られず、最終的には関西みらいFG株へ交換された。現金退出を希望する人には上限が不利に働く一方、統合後の銀行グループへ投資を継続する権利は残った。

結果の評価

TOBは予定枠を完全に取得して成立し、りそなの15%持分形成に成功した。統合の真価は大阪・滋賀での顧客流出、店舗再編、システム費用、貸出収益、信用コストがどう変化したかで測るべきで、応募数の大きさだけでは結論できない。

確認できない点・限界

みなと銀行案件と同時進行した複合取引であり、本稿は関西アーバン銀行普通株TOBに焦点を絞った。優先株の譲渡対価、近畿大阪銀行評価、株式交換比率の詳細な再算定を行っていないため、三行間の価値配分が完全に均衡したとの判断は置かない。

このTOBの位置づけ

案件タイプ

関西アーバン銀行は大阪・滋賀を中心に店舗を持ち、近畿大阪銀行との地域重複が大きい。重複店舗、システム、商品、審査管理を整理する余地がある一方、地域顧客との関係を保つ必要があり、銀行を直ちに吸収するより持株会社下で段階統合する形が採られた。

三井住友銀行の応募合意36,109,772株に対して上限は11,029,200株しかないため、TOBは旧親会社の全持分を買う取引ではない。りそなが必要とする15%だけを現金で取得し、それ以外を交換・優先株取引と組み合わせて総合的に配分する仕組みだった。

読みどころ

1,503円のプレミアムは直前終値比12.58%、3か月平均比12.50%でほぼ同じである。しかし株主の選択肢には現金応募と新持株会社株への交換があり、低めに見える上乗せ率だけでなく、統合後の持分価値と交換比率を含むパッケージ全体で検討する必要があった。

応募は上限の約5倍に達し、現金化の需要が買付枠を大きく上回った。あん分で取得された15%はりそなの統合関与を固定する一方、応募しても買われなかった株式は後の株式交換へ移るため、TOB結果だけで株主の最終対価は完結しない。

基準価格は2017年9月の統合条件公表前終値1,335円で、計算上のプレミアムは12.58%、3か月平均1,336円比は12.50%となる。12月の実施直前価格ではなく、取引情報が市場価格へ入る前を基準とした指標であることを明記する。

一般株主は1,503円で売却を申し込めたが、応募超過により多くの株式が買い取られず、最終的には関西みらいFG株へ交換された。現金退出を希望する人には上限が不利に働く一方、統合後の銀行グループへ投資を継続する権利は残った。

会社IR、法定開示、取引所開示などを案件単位で照合しています。一次資料は2件、確認日は2026-07-16です。

条件と進捗

開始種別開始

案件区分TOB

スケジュール終了

応募期間2017-12-27 - 2018-02-14

イベント数2

上場・手続き上場方針不掲載

100株損益不掲載

3か月プレミアム+12.50%