検証済みTOB事例

テーオーシーのTOB・MBO事例:Davinci Advisors Cayman(ダヴィンチ・アドバイザーズ)(2007-04-25公表・2007年収録)

経営陣MBOが失敗した不動産会社へ外部ファンドが対抗提案し、価格を競った末に成立しなかった案件。Davinci Advisors Caymanは経営陣MBOが頓挫したテーオーシーへ外部から全株提案し、資産価値を巡る価格競争を起こした。

主要条件

対象会社 テーオーシー 8841
買付者 Davinci Advisors Cayman(ダヴィンチ・アドバイザーズ) テーオーシー←Davinci Advisors Cayman(ダヴィンチ・アドバイザーズ)
TOB価格 1,308円 比較基準株価: 903円
プレミアム +44.85% 2007-04-24終値に対する市場データ補完(基準日: 2007-04-25)
公開買付期間 2007-05-21 - 2007-07-23 代理人不掲載
最終進捗 不成立(一次資料で結果確認) 2007-07-24 / テーオーシー株式に対する公開買付けの結果

TOB応募の確認事項

案件の読み方

条件メモ

買付価格は1,308円、比較基準株価は903円です。

プレミアムは+44.85%で、分類は高プレミアムです。

公開買付期間は2007-05-21 - 2007-07-23、進行状況は終了として整理しています。

最終進捗は不成立(一次資料で結果確認)、最終イベントは2007-07-24の「テーオーシー株式に対する公開買付けの結果」です。

確認ポイント

  • 高プレミアム案件では、競合提案、完全子会社化の必要性、シナジー説明、スクイーズアウト予定の有無を確認する。
  • 不成立・撤回案件では、応募不足、規制・許認可、対抗提案、対象会社の反対姿勢など失敗要因を確認する。
  • テーオーシーとDavinci Advisors Cayman(ダヴィンチ・アドバイザーズ)の資本関係、応募契約、買付予定数の下限・上限、成立後の上場維持または非公開化方針を確認する。
  • 最終判断では速報だけでなく、対象会社の意見表明、公開買付届出書、訂正届出書、結果公表を確認する。

一次資料に基づく案件別分析

結論

経営陣MBOが失敗した不動産会社へ外部ファンドが対抗提案し、価格を競った末に成立しなかった案件。Davinci Advisors Caymanは経営陣MBOが頓挫したテーオーシーへ外部から全株提案し、資産価値を巡る価格競争を起こした。

確認した事実

  1. f698-structure 確認済み MBO失敗後のテーオーシーに対しダヴィンチ側が対抗的な完全買収を提案したが、成立下限を満たさず取得なしで終わった。

  2. f698-price 条件付き確認 公表前終値903円に対する44.85%の上乗せは大きいが、資産価値を重視する株主の支持を成立水準まで集められなかった。1株1,308円を公表前基準値903円と比べた差は44.85%である。

  3. f698-terms 条件付き確認 5月21日から7月23日まで一株1,308円で買い付け、61,597,000株を成立下限として、未達なら一切取得しない条件だった。この条件での買付期間は2007-05-21から2007-07-23まで、提示額は1株1,308円だった。

  4. f698-opinion 条件付き確認 不動産価値を背景に価格は当初案から引き上げられたものの、対象会社との攻防と株主判断を経て提案は成立しなかった。

  5. f698-timing 条件付き確認 経営陣MBOが失敗した不動産会社へ外部ファンドが対抗提案し、価格を競った末に成立しなかった案件について、提案受領2007-04-25、買付終了2007-07-23、結果又は沿革の確認2007-07-24の順に整理した。都心賃貸不動産の含み価値と再開発余地が争点であり、事業収益だけでなく資産売却価値が株主判断を左右したという案件背景と三つの日付を混同していない。

  6. f698-result 条件付き確認 買付予定数・成立下限61,597,000株に対して応募は47,348,710株にとどまり、一株も取得しなかった。結果通知は特別関係者の所有割合を10.02%としている。

  7. f698-ownership 条件付き確認 最終状態は「不成立(応募47,348,710株が下限61,597,000株に届かず取得0株)」。応募47,348,710株は下限61,597,000株を14,248,290株下回り取得ゼロとなったため、外部買収の資本目的は失敗した。応募株主も不成立で現金化できず、全株主が独立上場を続けるテーオーシーの不動産価値へ投資を継続した。

背景

都心賃貸不動産の含み価値と再開発余地が争点であり、事業収益だけでなく資産売却価値が株主判断を左右した。賃貸利益が安定していても都心土地の含み益と再開発時期で価値は大きく変わり、株価平均だけでは提案の十分性を測れない。

対象経営陣の独立性、防衛的対応、買い手資金の確実性を同時に検証し、どの提案が株主価値を高めるか比較する必要があった。対象会社が買収へ抵抗する局面では経営陣の地位維持と株主利益を分け、対抗策がより高い提案を妨げていないか検討する必要がある。

なぜこの取引が選ばれたか

5月21日から7月23日まで一株1,308円で買い付け、61,597,000株を成立下限として、未達なら一切取得しない条件だった。一株1,308円、買付予定数61,597,000株に対して応募は47,348,710株で、14,248,290株の不足が取得ゼロへ直結した。

応募47,348,710株は下限61,597,000株を14,248,290株下回り取得ゼロとなったため、外部買収の資本目的は失敗した。結果通知の特別関係者所有10.02%を考慮しても成立下限へ届かず、二つの提案が続けて不成立となった理由を価格だけに断定はできない。

プレミアムの読み方

公表前終値903円に対する44.85%の上乗せは大きいが、資産価値を重視する株主の支持を成立水準まで集められなかった。

少数株主の論点

応募株主も不成立で現金化できず、全株主が独立上場を続けるテーオーシーの不動産価値へ投資を継続した。

結果の評価

鑑定価値、賃料、空室、開発計画、配当、自社株買い、不成立後株価を追うと株主が保持した価値を検証できる。

確認できない点・限界

応募・下限・取得数は旧公式結果の保存版で確認できるが、株主別の不応募理由、対象会社の反対意見が応募へ与えた影響、買い手の資金契約は同資料だけでは確定できない。テーオーシーの反対意見資料とダヴィンチ・アドバイザーズ旧公式結果の保存版をつなぎ、下限61,597,000株、応募47,348,710株、取得0株、特別関係者10.02%を照合した。価格引上げだけから不応募理由は断定していない。

資料一覧

このTOBの位置づけ

案件タイプ

都心賃貸不動産の含み価値と再開発余地が争点であり、事業収益だけでなく資産売却価値が株主判断を左右した。賃貸利益が安定していても都心土地の含み益と再開発時期で価値は大きく変わり、株価平均だけでは提案の十分性を測れない。

対象経営陣の独立性、防衛的対応、買い手資金の確実性を同時に検証し、どの提案が株主価値を高めるか比較する必要があった。対象会社が買収へ抵抗する局面では経営陣の地位維持と株主利益を分け、対抗策がより高い提案を妨げていないか検討する必要がある。

読みどころ

5月21日から7月23日まで一株1,308円で買い付け、61,597,000株を成立下限として、未達なら一切取得しない条件だった。一株1,308円、買付予定数61,597,000株に対して応募は47,348,710株で、14,248,290株の不足が取得ゼロへ直結した。

応募47,348,710株は下限61,597,000株を14,248,290株下回り取得ゼロとなったため、外部買収の資本目的は失敗した。結果通知の特別関係者所有10.02%を考慮しても成立下限へ届かず、二つの提案が続けて不成立となった理由を価格だけに断定はできない。

公表前終値903円に対する44.85%の上乗せは大きいが、資産価値を重視する株主の支持を成立水準まで集められなかった。

応募株主も不成立で現金化できず、全株主が独立上場を続けるテーオーシーの不動産価値へ投資を継続した。

会社IR、法定開示、取引所開示などを案件単位で照合しています。一次資料は2件、確認日は2026-07-16です。

条件と進捗

開始種別開始

案件区分TOB

スケジュール終了

応募期間2007-05-21 - 2007-07-23

イベント数5

上場・手続き上場方針不掲載

100株損益不掲載

3か月プレミアム+44.85%