案件タイプ
デジタルカメラ競争と医療用光学の成長が同時進行し、研究開発資源をどの事業へ配分するかが企業価値を左右した。カメラのデジタル化が進む一方で内視鏡・レンズ等の医療光学は成長しており、両社の資源配分をどこへ向けるかが争点だった。
合併案への取締役会内の対立を経たため、770円と代替案を独立して検証し、株主意思を確認する必要が特に高かった。取締役会内の意見対立が公になった案件では、一方の経営陣の説明に寄らず770円と独立継続・他提案を比較する必要がある。
読みどころ
7月3日から8月6日まで一株770円で実施し、普通株式118,064,117株と社債2,493個を全数取得して、合併に十分な議決権90.58%を確保した。普通株118,064,117株と社債換算4,639,750株の合計122,703,867株、議決権90.58%は最低条件を大きく越え、94,778百万円の取得原価で後続合併を主導できる水準だった。
対象会社の公式結果で株式換算122,703,867株・議決権90.58%を確認でき、翌年の合併まで進んだため資本統合は最終的に完了した。2007年8月の連結化と2008年3月の合併は別の法的段階であり、ペンタックス法人が消滅するまでを最終統合として記録したい。
770円の3か月比較11.76%は大きくないが、交渉前株価や経営統合案との比較で評価が変わる条件だった。
応募者はカメラ事業の変動を現金化し、HOYAは医療・光学シナジーとカメラ再編の負担を一体で引き受けた。